真木くるみのブログ

仙台で演劇をしている学生👩‍🎓

すっぱいうめぼし

曽祖母のお葬式で手紙を読んだ。 「もう泣いちゃった!」 と、手紙で感動して涙が出たと、色んな人に褒めてもらった。でも、私は誰かを泣かせるために手紙を書いたんじゃなくて、ただ曽祖母に好きだと伝えるために書いてたの。 みんなが泣いたのは、私の手紙…

バニラ

私だったら、もしもあなたの目が見えなくなっても耳が聞こえなくなっても喋れなくなっても両足がなくなっても両腕がなくなっても心臓が止まっても息が止まっても体が動かなくなっても、ずっとずっとあなたのことを大好きでいるのに、なんであなたはそんな私…

フライドチキンワッフル

誰も傷つけたくないな、あのひとを殺したいな、人の愛が憎いな、愛されたから殺したいな、そんな自分が殺されたいな、わたしも他人も傷つかないで欲しいな、みんなみんな大好きだからみんなみんな幸せでいて欲しいな、わたしがいちばん幸せでいたいな、わた…

マーブルチョコレート

作文も詩も俳句も、小学校の頃に賞を取っているけれど、それはやっぱりわたしのことばが凡庸だからなんです。凡庸なことばを使える子どもだったから賞が取れたんです。特別なことばも特別な感性も何も持たない子どもだったから、なんとなく書いた文章が好ま…

強いこと

2020年になって、もうすぐひとつきが経ちます。 わたしは2020年の目標を、「強くなること」としました。 強いって、どういうことでしょうか。わたしはべつに、「強い」という言葉に綺麗でまっすぐな意味を持たせたいわけではありません。強さは優しさだとか…

鍋が食べたいなぁ

誰かがそばにいればいるほど、誰かが理解してくれればくれるほど、「ひとり」って深まるんじゃないかなぁ。 自分の傍に誰かの体温があって、冷たい空間がどこにもなくて、ぬるさに安堵してそれを当然だと錯覚して、寝て起きて、繰り返す。 「誰か」が近けれ…

一番

この間、すっごくふわふわの、美味しいかき氷を食べました。口に入れた瞬間溶ける、甘くてやわらかい、氷ということを忘れてしまうようなかき氷。私の人生で一番美味しいかき氷だなと思いました。 でも、「私の人生で一番美味しいかき氷だ」と思った瞬間、幼…

こどもがほしい?

「あなたは将来何人こどもがほしい?」 女に生まれたら、きっと小学校に入る前に1度はこの質問をされたことがあると思います。いや、全員ではないかもしれませんが、少なくともわたしの周りではそうでした。わたしは確か、「2人」って答えていたと思います。…

感想というか、なんでもない話です。

燃え盛る火を見ました。 船のような藁のかたまりを徐々に侵食していく、そのさまは生き物のようでした。 火は下から上へ体をくねらせながら上り、思いっきり背伸びをしたところで体を黒い煙に変えます。火はとても大きく圧倒的な存在でしたが、よく見ると小…

帰り道

わたしはスタジオを出たら、駅まで歩いて、駅から駅まで電車に乗って、駅から自転車に乗って家に帰ります。 わたし、自転車に乗っている間が怖いんです。 転ぶかもしれない、とかそういうことではなくて。確かにわたしは高校生まで自転車にうまく乗れなかっ…

欲しいもの

わたしは今月の2日に誕生日を迎え、めでたく二十歳になりました。 両親はそんなわたしに「ブランド物でも貴金属でもいいから、欲しいものなんでもあげる」と言いました。 でも別にこれといって欲しいものはありませんでした。 わたしはなんとなく「パスポー…

成人しました

わたくし真木くるみ、このたび無事に成人式を終えることができました。 懐かしい友人に会って話して、中学時代に戻れる楽しい時間でした。 「成人おめでとう」 この「おめでとう」は、無事成人式という節目を迎えることができたことに対して、皆様言ってくだ…

平成三十一年 元旦

あけましておめでとうございます。 平成三十一年元旦の真木くるみでございます。 これを機にブログを始めました。 昨年わたしは周りの方々に迷惑をかけてかけてかけまくり、恩返しもできないまま年を越してしまいました。いやー、申し訳ない。 クリスマスを…